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2006年の活動 
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<第40回>

日 時: 平成 18年9月10日(日) 13:00〜17:00

場 所: 社会福祉法人浴風会
高齢者認知症介護研究・研修センター3F

内 容: 愛全苑 佐藤悦子氏

1.<代表挨拶・事務連絡等>

2.<症例検討
@認知症患者の看取りの水分量
 岡山の医師より、自身の経験や論文に書かれてある内容などから、看取り時の「命の水」についての質問があった。在宅栄養に取り組む我々にとっても大きな問題であり、皆で検討することとした。

愛全苑 蓮村幸兌氏 内科医の蓮村氏より、「DrySiteに置いたほうが、安らかに亡くなる」という論文に対し、裏付けはないが、臨床的に水分を必要量入れると早く亡くなる傾向にあり、最後は500mlの大量皮下点滴で対応、ご本人の苦痛をとることに全力を尽くしている。高齢者のターミナルはどの時点からなのか分かりにくいが、すべてはいかに身体をケアするか、心をケアするか、関わる人の問題ではないか。など、現状の対応を交えながらの意見交換がされた。

A口腔機能向上を見たときの食形態の向上の考え方
 昭島市高齢者在宅サービスセンター愛全園 管理栄養士 森 瞳氏

 通所介護において、栄養ケア・マネジメント(NCM)を行うことにより、ペースト食が提供されていた利用者2名の栄養リスクが中・高と判定され、栄養状態改善のため、摂食・嚥下機能に関する検討を行い、食形態のレベルアップを試みた症例検討を報告。

3.<講演>
テーマ:『在宅介護と看護の現場から〜食事を考える〜
講 師:訪問ボランティアナースの会 キャンナス代表 菅原 由美氏
キャンナス 菅原由美氏

 1997年、看護師の資格を持つ方々と訪問ボランティアナースの会を立ち上げ、神奈川県の湘南を中心に、東京・愛知・沖縄など全国12か所のキャンナスを展開。地域に潜在看護師の力を生かして、在宅介護に取り組んでいる。
昼食サービス、入浴サービスのないデイサービスには、利用者がスーツを着たり、お化粧をして、オシャレな姿でやってくる。もちろん、車イスが必要な人も。目的は外出。ハンバーガーや回転寿司を食べてみたいというお年寄りの本音、リスクをやりがいに変えていくスタッフの意気込み、今年改正された介護保険法による現場での現状など幅広い内容となった。

4.<発表>
食事のクオリティを高める
糖尿病性腎症用の新しい食品交換表について
小山正博氏
小山 正博 氏

 『糖尿病の食品交換表』はエネルギーに関しては良いが、たんぱく質には誤差が生じる。また、『腎臓病の食品交換表』はたんぱく質に関しては良いが、エネルギーには誤差が生じる。プロは理解できているこのようなことを、患者にどのように伝えるべきか。これらの『食品交換表』は糖尿病性腎症には対応しきれなくなっている。そこで1g単位のたんぱく質管理ができる『オリジナル食品交換表』を提案。

5.<役員会からの報告>

10月:高齢者栄養ケアセミナー2006in高岡について

12月:第1回在宅チーム医療栄養管理研究発表会について